
2019年9月、携帯契約の高額な違約金がなくなることが、大きなニュースになりました。
2019年10月以降、実際に各社様々な変更が適用となっています。
この記事では、特にワイモバイルの違約金に絞り、どのような変化があったのかを解説していきます。
結論はこちら
急いでいる方のために結論だけお伝えすると、旧プランを2年以上使っている方は、新プランに乗り換えると解約金免除となります。
新プランの方が料金が安くなったり使えるGB数が増えたりするので、旧プランの方は今から新プランに切り替えましょう。
これから新規契約する方は、契約解約金というもの自体が無いので、解約金の心配なく契約できますよ。

2019年9月までの解約違約金の仕組み
ワイモバイルでは大手他社と同じように、2019年9月以前まで、「2年縛り」と呼ばれるシステムが採用されてきました。
以前から縛りがない料金プランは存在したものの、一か月の料金が約3000円高くなってしまうことから、選ぶ人はほとんど存在しなかったのです。
2019年9月までの年数縛りの期間
では「2年縛り」とは、どれくらいの期間の縛りだったのでしょうか?
「2年縛り」なので、2年未満で解約すると違約金が発生する。ここまでは、皆さまご想像いただけるかと思います。
ところが今までのシステムでは、3年目以降もずっと縛りが続いていたのです。
2019年9月以前は、「更新期間」そして「自動更新」という制度が存在していました。
「更新期間」とは、ワイモバイルと一番最初に契約した月を1か月目として、24か月目から26か月目の3か月間のことを言います。
この「更新期間」の間であれば、解約をしてもお金がかりません。
逆に「更新期間」を過ぎてしまえば、「2年縛り」が「自動更新」され、以降2年間はまた違約金がとられてしまいます。

2019年9月までの解約違約金の金額
2019年9月以前、「更新月」以外の解約は税抜き9500円でした。税込みにすると1万円を超える、決して安いとは言えない金額です。
この解約金システムはスマホのみではなく、タブレットや折りたたみ携帯、Wi-Fiルーター、家のインターネット契約にも適用されてきました。
さらに家のインターネットにおいては、「更新期間」が1か月のみとなっており、解約金を避けて通るのは非常に困難だったのです。
例えば夫婦2台でスマホを契約、家のインターネットもワイモバイル経由だった場合、全てに解約金が適用されると、それだけで3万円をこえてしまうわけです。

2019年10月からワイモバイルを解約しても違約金がかからないって本当⁉
総務省の指導の結果、2019年9月、SoftBankやdocomoが解約金の撤廃を表明しました。
ではワイモバイルはどのような制度に移行したのでしょうか?
ここからは、2019年10月以降のワイモバイルの解約金制度について、詳しく解説していきます。
ワイモバイルの違約金がかからないプラン
ワイモバイルでは以前、「2年縛りなしプラン」と「縛りなしプラン」を用意していました。
しかし両者の価格差が3000円程度開いていたことから、実際「縛りなしプラン」を選択する方は、ほとんどいなかったのです。
2019年10月から新規受付を開始した新プランでは、全てが「縛りなしプラン」となりました。どのプランを選んでも、解約金がかかることはありません。
新プランは、1回10分以内の通常国内電話は全て無料、データ量にあわせて3種類が展開されています。
Sプランは3GBで2680円、Mプランは9GBで3680円、Rプランは14GBで4680円です。
では今までのプランと比べてどうなのか、Sプランで比較してみましょう。
2019年9月以前のSプランは、電話の条件は同様、データ量は2GBで2980円でした。
新プランは3GB2680円ですから、値段が下がりデータ量も増えていることが分かります。
解約金が撤廃されたのみならず、内容や値段も改善されているのです。
Sプランのみでなく、他プランも同じように、若干の値下げとデータ量の増加が見られます。これからワイモバイルの契約を検討する方には、嬉しい変更だったと言えそうですね。
解約時に違約金がかかるプランもある⁉
もちろん今までワイモバイルを使用していた方は、2019年9月以前のプランをそのまま使うこともできます。
しかし以前のプランは、「2年縛り」が生きているころに契約を結んだものであり、解約時には違約金が発生します。
プラン内容も改善されているので、すでにワイモバイルを契約済みの方には、プラン見直しをおすすめします。
キャンペーン割引によっては急いでプラン変更をしないほうがお得な場合もあるので、慎重に検討しましょう。
これから新しく契約を検討している方に関しては、「2年縛り」プランは全種受付を停止しています。
ワイモバイルをこれから契約する人はスマホ契約で違約金がつく可能性はないので、安心して契約に進んでください。
ただし家のインターネットなどは、変わらず「2年縛り」と「違約金」が発生します。またスマホ本体を分割契約すると、それが縛りとなってしまうことも考えられます。

違約金を免除してもらえる解約金免除の制度
では既にワイモバイルを契約している方は、違約金を払わなければ解約できないのでしょうか?
実はこれに関しては、ワイモバイル側が、「救済策」とも言える条件を提示しています。
その条件とは「ワイモバイルとの契約が2年以上の方が新プランに変更した場合」は、違約金を払わなくても解約ができる、というものです。
全ワイモバイルユーザーが新プランに変更可能なため、実質的には、2年以上の利用者は違約金が免除されるわけです。
今までは2年以上の利用実績があっても「更新月」でなければ違約金が請求されていました。それを考えると、非常に画期的で嬉しい変化と言えそうです。
ワイモバイル側はもう1つ「機種購入と同時に新プランに加入した場合」も違約金を免除するとしています。
しかしこれは、機種代金のローンが多く残ってしまうため、あまり現実的な抜け道にはならないでしょう。

MNPの乗り換え手数料も変わっていた!
現在では「解約=他社への移動」という認識の方も多くいらっしゃると思います。
では、番号を変えずに他社に乗り換えるには、手数料が必要なことはご存知でしょうか?
ワイモバイルでは、2019年10月以降、MNPの乗り換え手数料についても改定が入りました。
2019年9月までのMNP転出手数料
他社に番号をそのまま乗り換える際は、「MNP転出手数料」というものを払う必要がありました。
これを払わなければ番号が変わってしまうため、多くの方が払わざるをえなかったお金です。
2019年9月以前は、NP転出手数料は税抜き3000円でした。
またワイモバイルを新たに契約して6か月以内の場合、さらに3000円が足され、合計6000円の手数料が請求されていました。
これは、短期に解約されることを防ぐねらいがあったと言われています。違約金とねらいは一緒というわけですね。
2019年10月以降のMNP転出手数料
2019年10月以降、MNPの転出手数料3000円は変わりませんが、6か月以内を増額にする縛りが撤廃となりました。
MNPの手数料は一律3000円、いつワイモバイルから他社に移動しても、金額は変わりません。
違約金の撤廃と同様に、他社への移動がやりやすくなるよう、規制が緩くなったのです。
今までは、端末を購入し、だいたい2年はその会社にいるのが主流の世の中でした。
これからは数か月おきにでも、お得な会社・気に入った格安SIMに移動することができます。

【結論】解約のハードルがかなり低くなった
ワイモバイルの違約金は2019年10月以降撤廃され、縛りありのプランも受付を停止しました。
MNP転出手数料においても短期間移動への増額がなくなり、ますますサービス間の移動がしやすくなってきています。
ワイモバイルを検討されている方には、デメリットが1つ減り、契約を進めやすくなったのではないでしょうか?
ワイモバイルは格安スマホの中でも「大手」と呼ばれる老舗です。
「解約金について気にしなくても良くなった」ということで、待ってましたと申し込んでいる方も増えているようです。
