2019年のiPhone11proには、USB‐C(Type-C)ケーブルが同梱されたことが話題となりました。
しかし、この新しいケーブルにどんなメリットがあるのか、ご存知の方は、少ないのではないでしょうか?
こちらの記事では、USB-C(Type-C)について、分かりやすく解説します。
今は利用する機会が少なかったとしても、今のうちに知識として知っておくことをお勧めします。
iPhone 11で話題のUSB-C(Type-C)ってなに?
そもそも細かく言うと、USB-C(Type-C)とは充電器のことでもケーブルのことでもありません。
スマホなど、電子機器についているコネクタの形状の一つをUSB-C(Type-C)と言います。
身近なところでは、最近のAndroidスマホの充電口の多くがUSB-C(Type-C)です。
実際売っている商品としては、USB-C(Type-C)対応の充電器、USB-C(Type-C)対応のケーブル、などが多いため、なんとなく充電器のような印象が広まっているわけですね。
USB-C(Type-C)には多くのメリットがありますが、代表的なものの一つが、高速充電機能です。
USB-C(Type-C)のメリット① 高速充電
USB-C(Type-C)は最大100ワット、今までの他のコネクタの約20倍の電力を供給することができるようになりました。
数字では実感しにくいかと思うので、身近なところで考えてみましょう。
例えば、iPhone8なら、USB-C(Type-C)ケーブルを使用すれば、たった30分で50%まで充電がたまります。
USB-C(Type-C)のメリット② 高速転送
また、写真などを転送速度も速く、従来のものの約2倍の速度で転送が可能です。耐久性も抜群で、10000回の抜き差しにも耐えると言われています。
まとめると、USB-C(Type-C)は、充電速度、データの転送速度も速く、更にとても丈夫な、新しいコネクタなのです。
今までのiPhoneのLightningポートとの違いって何?
では、この新しいType-C(USB-C)は、iPhoneにどのような形で取り入れられたのでしょうか。
今までのiPhoneに付属していたコードと比べて解説してみましょう。
すでにiPhoneをお持ちの方、お手元にある方は、ぜひご覧になってください。
今までのコードはiPhone本体にさす側が5ミリ程度の小さな形状で上下の区別がありません。
反対に、充電器につなぐ側は、約1センチ、平たい長方形で、上下の区別があるタイプです。
このiPhone側のコネクタはLightning、充電器側のコネクタはUSB-A(Type-A)という名前がついていました。
USB-C(Type-C)は、大きさはLightningとほぼ同じ程度で、同じく上下の区別もありません。平たい楕円の形状をしており、中は空洞になっています。
今年のiPhone11proに同梱されたケーブルは、iPhone側は例年通りLightningのまま、充電器側がType-C(USB-C)に変更されていました。
iPhone本体の充電口の形は変わっていないので、その点は安心してくださいね。
USB-CケーブルでLightningポートのiPhoneは充電できるの?
前に解説した通り、iPhone自体の充電口は、iPhone5以降、変わっていません。
ですので、iPhone11proに同梱されたUSB-C(Type-C)ケーブルでも、問題なく他のiPhoneが充電できます。
更に言うと、iPhone8以降の機種ならば、高速充電機能が利用可能です。
対応機種をお持ちの方は、どれくらい速くなったのか、ぜひ試してみてください。
今まで高速充電を利用する場合は、別売りのUSB-C(Type-C)ケーブルを購入する必要がありました。
これが機種に初めからついてくるのは、嬉しいポイントと言えそうですね。
iPhone 11からUSB-Cになるという噂があった!
実はこのUSB-C(Type-C)、昨年のiPhoneXSの頃から、ネットで噂になっていました。
iPhoneXSからUSB-Cの噂はあった!
iPhoneXSについてくるのはUSB-C(Type-C)ケーブルである、という画像が、Appleの正式発表前に公開されたのです。
この噂は、信ぴょう性があるとして広まっていきました。
もともとApple社が手掛けるパソコンの新型には、USB-C(Type-C)が採用されていたので、信じる方も多かったのです。
蓋をあければ、iPhoneXSに同梱されていたのは例年通りのケーブル。
しかしその後に発表されたタブレットiPadproがUSB-C(Type-C)を採用しており、完全に的外れというわけでもありませんでした。
iPhone11は「役員レベルに確認した確実な情報」として話題に
今年、2019年も同じく、「役員レベルに確認した確実な情報」として、「次のiPhoneにUSB-C(Type-C)ケーブルがついてくる」と、ネット上の噂が広まっていました。
結果は、もう皆さんがご存知の通り、iPhone11proにのみ、USB-C(Type-C)ケーブルが同梱され、同時に発表されたiPhone11にはなし。
またしても、完全な当たりにはなりませんでしたが、今後USB-C(Type-C)がiPhoneに普及してくるのはほぼ確実と言えそうです。
USB-Cが普及すると具体的にどんなメリットがあるの?
今までと違うケーブルが普及するなんて、買い替えないといけない、面倒くさい。
そう思われる方も多いのではないでしょうか?
しかし、USB-C(Type-C)には、その面倒さを超えるメリットがあります。
前に解説した通り、充電やデータ転送が早く、耐久性に優れています。
それだけではなく、「オルタネートモード」という秘密があるのです。
USB-Cのオルタネートモードの魅力
なんだか難しそうな名前ですが、簡単に説明すると「USB-C(Type-C)は他のUSBコネクタの役割を兼ねることができる」のです。
周りを見渡すと、テレビやデジカメ、パソコンにいたるまで、いろんなケーブルの挿し口があり、形は様々ですよね?
これは、コネクタそれぞれに得意・不得意があり、その得意を生かす採用をされているからなのです。
例えば、テレビには当然、映像に強いコネクタが採用されるわけです。
USB-C(Type-C)には、他のコネクタの長所を、1つの形で発揮する機能がついています。
オルタネートモードが見せる未来
つまり、理論的には、テレビもパソコンもデジカメも、同じ形USB-C(Type-C)の挿し口を持ち、同じケーブルを利用することができるようになるのです。
これが実現すれば、電気屋さんでどのケーブルなのか迷うことも、友だちと違う機種だから充電器があわない、なんてこともなくなります。
旅行の時に持っていくケーブルも、一本で済むかもしれません。
しかもそのケーブルは充電も転送も早く、丈夫で優秀。
そう考えると、とても便利な未来が見えてきませんか?
まとめ
USB-C(Type-C)は、充電・転送が早く、更には丈夫なコネクタです。
加えて、他のコネクタの長所を発揮する、素晴らしい機能まで備えています。
そのメリットで、iPhoneを含めたApple製品にも、どんどん進出してきました。
iPhoneユーザーの方は、初めて手にする方も多いかと思いますが、そのメリットをぜひ体感してみて下さい。
これからのiPhoneが、USB-C(Type-C)によってどのように変わり、どう便利になるのか、楽しみですね。