格安SIMのシェアについてまとめたページです。
格安SIMの総合シェア率や音声プランのシェア率、データプランのシェア率など、実際に使うにあたって知っておきたい実用的なシェア率についてランキングでまとめています。


格安SIMのシェア率とは?
格安SIMのシェア率は、格安SIMをメインで利用している方を格安SIMの利用者として算出されています。
そのため、ドコモやau、ソフトバンクをメインで利用している方が格安SIMをサブで持っていたとしても格安SIMのシェア率としては上がりません。
この算出方法で43,689人という十分すぎる人数から格安SIMのシェア率を調査したのがMMD研究所です。
MMD研究所とは?
MMD研究所は2006年9月に設立されたモバイル関係に特化した調査研究機関です。
DMM.comに似ているので関連会社なのかな?と一瞬思いがちですが、DMM.comは合同会社DMM.comが運営し、MMD研究所はMMDLabo株式会社が運営元なので別会社となります。
このページでは、そんなMMD研究所が無料で公表している「格安SIMのメイン利用のシェア率」を参考にしながら作成しています。
格安SIM(MVNO)のメイン利用シェア率は何%?
まずは格安SIM全体としてのメインシェア率を紹介すると、2019年時点で12.3%というシェア率となっています。
単純計算で考えると、10人がスマホを持って集まれば1人は格安SIMという事になります。
5年前の2014年時点のシェア率はたったの1.6%でしたから、格安SIMのシェア率は5年で10.7ポイントもアップしたことになります。
この急激なシェア率の上昇に伴って価格競争も激しくなり、より多くの方が大手キャリアから格安SIMへ乗り換えていくという流れになっています。
格安SIMのシェア率ランキング2019【総合編】
そんな格安SIMのシェア率ですが、ユーザーとして気になる部分は格安SIM内でのシェア率。つまり人気の格安SIMはどこなのか?という点ですよね。
そこで、この項目ではシェア率の高い格安SIMをベスト10方式で紹介していきます。
10位の格安SIM「BIC SIM」シェア率1.8%
BIC SIMとは、同じく格安SIMで知られているIIJmioがビックカメラと提携し、MIC SIMの名称で展開している格安SIMサービスの事です。
格安SIMのサービス内容は実際のところIIJmioと変わらないのですが、BIC SIMならではの特徴として無料で使えるwifiスポット“ギガぞう”が付いてきます。
しかし、BIC SIMのシェア率10位に対してIIJmioはシェア率5位となっているため、同じ価格で無料で使えるwifiスポットサービスが付いてくるのにシェア10位となっているのは改善点の余地がありそうです。
格安SIMに詳しい方でもIIJmioについては詳しくしっていても、BIC SIMは名前は知っているけど詳しくはわからないという方も多いように感じています。
知名度こそそこまでですが、サービス内容や実店舗でのサービスも受けられる安心感。期間キャンペーン等も考慮すれば十分にお得感の有るSIMサービスと言えます。
9位の格安SIM「DMM mobile」シェア率3.5%
DMM mobileとは動画配信やオンラインゲームを提供しているDMM.comが運営する格安SIMです。
特徴は実店舗が無い事で、全ての手続きがオンラインで完結するシステムとなっています。
料金プランが豊富で使い方に合ったプランを選択できるところも魅力的です。
シングルコースに至ってはデータSIM通信サービスで1GB:440円からと業界最安値級で知られています。
回線スピードがそんなに高速では有りませんが、バースト機能が備わっている事、DOCOMOの回線を使用している事で安心感が有ります。
併せてDMM.comを利用されている方には利用料金の10%がDMMポイントとなって還元される点もシェア率9位にランクインした要因となっているようです。
8位の格安SIM「LINEモバイル」シェア率4.9%
LINEモバイルはSNSアプリのLINEが運営するSIMサービスです。
LINEは使う人も多く認知度も高いのですが、LINEモバイル自体の存在を認識されていない事がLINEモバイルのシェア率となって表れています。
LINEと名が付いている為オンラインでの契約のみ対応かと思い込みそうですが、実店舗での契約も可能ですから存在が知られていくとシェアも変わると考えられます。
特徴としては回線をソフトバンク/ドコモ/auから選べる事やLINEアプリの通話・トークのデータ消費が0円のLINEフリーが挙げられます。
回線が選択可能というのは使いたいスマホの特徴に合わせて回線を選択できますし、LINEをメインで使用する人にとっては有効な選択肢になります。
7位の格安SIM「イオンモバイル」シェア率5.4%
イオンモバイルは全国に存在するイオン実店舗にて契約可能な格安SIMサービスとして認識されている事が強みとなっています。
普段の生活に浸透しているイオンが提供する事、DOCOMO、auの回線を利用している事がイオンに訪れるお客様に対して強いアピールポイントになっています。
イオンの来客層を考慮すると、格安SIMの知識が無い年配の方などにもアピールできるという強みがあります。
切り替える事での料金メリットのインパクトが大きい事と、買い物のついでに身近な店舗でサービスも受けられる事がシェアを獲得する原動力の一つです。
初めて格安SIMを契約する初心者の方には、イオンと言うビッグネームもあり安心して契約できる格安SIMとなっています。
6位の格安SIM「BIGLOBEモバイル」シェア率5.7%
BIGLOBEモバイルはネットサービスプロパイダーの提供する格安SIMサービスなので、オンラインでの取引だけかと思いがちですが、実店舗でも契約が可能となっています。
回線はDOCOMOとauから選択可能なので、機種の特徴に合わせて選択可能です。
ネットプロバイダーが運営しているサービスだけあって、ネットユーザーの事を良く考慮されています。
その中でもエンタメオプションは、YouTubeなどの動画サービスを制限速度無しで視聴可能となるので、YouTubeをよく見る方は必見のオプションです。
BIGLOBE Wi-fiを追加することで全国の約8万箇所も有るwi-fiスポットが利用可能ですので、仕事やプライベートで良く外出される方に選ばれやすい格安SIMSIMとなっています。
5位の格安SIM「IIJmio」シェア率6.7%
IIJmioは格安SIMサービスが世の中に浸透させた老舗的なSIMサービスとして知名度が高いです。
全国イオンの実店舗にて提供している事が知られていますが、実はビックカメラやヨドバシカメラ、コジマ等でも契約可能な格安SIMサービスです。
イオンではイオンモバイルを提供しているにも関わらず、イオンのSIMと言えばIIJmioと言われる位にイオンの格安SIMサービスとして長く浸透している事が、5位と言うシェア率につながっていると言えます。
サービス提供当時はDOCOMO回線のみでしたが、現在ではauも選択可能ですので、初めての格安SIMとして近くのイオンで気軽に契約できる間口の広さが特徴と言えます。
4位の格安SIM「OCNモバイルONE」8.4%
OCNモバイルONEはNTTコミュニケーションズが提供しているサービスですので、プロパイダとして利用者が多い為認知度も高く、それがシェア獲得に繋がっています。
NTTの光サービスと組み合わせて契約できる為、光回線開設時に合わせて契約s、そのまま利用し続けるといったケースが多くなります。
そのため乗り換えされにくく、時間と共にシェアは拡大していると考えられます。
サービス内容もNTTとプロパイダの提供するサービスの為、通話サービス、データ通信とも選択肢が豊富です。
高速、低速と通信速度が選択可能で、MUSICカウントフリーでは数種類の音楽提供サービスのデータ使用容量の制限がなくなります。
容量の問題から解放される等のオプションが充実しているところも、OCNモバイルONEが選ばれる理由になっています。
3位の格安SIMとその理由「UQモバイル」シェア率10.7
UQモバイルはauの回線を利用した格安SIMサービスとして知られる格安SIMです。
以前からUQモバイルの回線速度は速い事が特徴に挙げられ、速度を目的として契約するユーザーが多くいました。
通信速度が速く・安定していると言った事はネット端末の利用におけるもっとも基本的な部分ですので、そこが優れていると言う事はシンプルに選ばれる理由となっています。
それに加え最近はTVのCMで目にすることも多いUQモバイルですので、TVCMで勢いを増して更にシェアを拡大しているサービスと言えます。
2位の格安SIM「mineo」シェア率12.7%
マイネオの特徴としては利用者満足度が高いとことが挙げられます。
好評の口コミが人から人へ広がり、評価されている事を理由に更に新規利用者が増えていくという好循環を生んでいます。
3キャリア回線から回線も自由に選択できる事から、SIMロックを解除しなくてもそのまま利用できる為、3キャリア契約時にiPhoneを購入したユーザーがそのまま端末を利用しています。
またユーザー満足度向上の為に、長期契約しているユーザーへの特典制度が有ったり、分わからない事が有れば他のユーザーに質問できるサイト“マイネ王”を運営したりとシェア獲得の勢いに乗っている格安SIMです。
ダントツ1位の格安SIM「楽天モバイル」25.1%
楽天自体はいまや知らない人が居ない程の知名度を有し、楽天カードの知名度・利用状況もかなりの勢いが有ります。
それらとの連携を上手に活用し、急速にシェアを拡大している格安SIMサービスと言えます。
以前から他の格安SIMユーザーが支払い一本化の為に乗り換え契約を進めていました。
新規のユーザーも同様に取り込んだりと契約者を獲得していますが、楽天モバイルの最大の魅力が他の楽天サービスとの一本化です。
サービス内容で他のSIMサービスに対して突出したプランは無いのですが、平均的なユーザーにおいて要求を満たせるプラン内容になっている事が特徴として挙げられます。
格安SIMのシェア率ランキング【音声プラン編】
ここからは音声プランでシェアを獲得している格安SIMのベスト3を紹介します。
通話プランを選ぶ際の参考になるデータです。
音声プラン3位の格安SIM「UQモバイル」シェア率12.4%
音声プランでシェア率3位の格安SIMはUQモバイルです。
UQモバイルは家族割で通話ネットもコミコミで1,980円の通話込みプランを押し出しているので、UQモバイルを選ぶ方は自然と通話プランで契約している印象です。
その分データ専用プランではシェア率5位と落ちることになります。
音声プラン2位の格安SIM「mineo」シェア率14.0%
マイネオは音声プランでも1,310円~と激安なうえに、ドコモとau、そしてソフトバンクのスマホがそのまま使えるプランが用意されているので、気軽に試しやすいという点もシェアを伸ばしている要因と言えます。
余ったパケットを誰とでも分け合えるというシステムも注目されています。
音声プランダントツ1位の格安SIM「楽天モバイル」シェア率28.6%
音声プランのシェア率ダントツ1位は楽天モバイルでした。
総合シェア率でもダントツの1位なので、その人気度は圧倒的だ分かります。
楽天会員への割引と楽天ネームの安心感、そしてイメージキャラクターにタレントのローラさんを起用するなど、多くの方から支持される格安SIMとしてMVNO界に君臨しています。
このように、音声プランのシェア率を見ていると、総合シェア率のランキングと同じベスト3になっていることが分かりました。
しかし、データプランになってくると、そのランキングに変化が見られました。
格安SIMのシェア率ランキング【データプラン編】
データプランのシェア率ランキングには、意外な格安SIMが2位にランクインしていました。
データプラン3位の格安SIM「mineo」シェア率9.4%
シェア率3位の格安SIMは総合・音声プランどちらも3位のmineoでした。安定の3位です。
データプランは最安で700円、容量は500MB~となっていて、
データプラン2位の格安SIM「OCNモバイルONE」シェア率12.4%
総合4位からデータプランでは2位と順位を上げるOCNモバイルONE。
データプランは900円~とそこまで激安ではありませんが、なぜ突然2位にランクインしてきたのでしょうか?
ミュージックサービスのカウントフリーが関係しているかと思います。
Googleplay MUSICやLINE MUSICなどの通信量を消費しなくなるというオプションが、なんと追加料金なしで利用できます。
通勤通学中にスマホで音楽を聴く方は非常に多いので、カウントフリーが良いという事で選ばれることもシェア率拡大につながっていると考えられます。
データプラン1位の格安SIM「楽天モバイル」シェア率16.8%
総合、音声プラン、そしてデータプランの全てにおいて1位を獲得したのが楽天モバイルでした。
しかし、総合・音声プランともに25%越えという圧倒的なシェア率だったことに対して、データプランはシェア率16.8%とかなり苦戦し、圧倒的な知名度ゆえの1位という印象でした。
そう考えると、実質的なデータプランの1位はOCNモバイルONEという見方もできますね。
しかし、そこは楽天モバイル。このデータを見てデータプランにも魅力的な企画をスタートさせてくれることを期待しましょう。
格安SIMはiPhoneとAndroidのどちらの利用者が多い?
格安SIMを利用している端末の割合は、iPhone34.0%、Android55.9%と、Androidの方がシェア率で上回っていました。
ただ、このシェア率はOS別で分けられているので、機種別で考えたときはiPhoneのシェア率が圧倒的に多くなるかと思います。
なぜなら、一言でAndroidと言ってもXperiaを筆頭にGalaxyやAQUOS、HUAWEIなどのシリーズ全てがAndroidだからです。
若い方たちの中には、「家族に買ってもらっているうちは格安スマホで我慢するけど、自分で買う時はiPhoneにしたい」という声もよく聞きますね。
そんな背景も考慮すると、OSとしてはAndroidのシェアが勝っているものの、機種としてはiPhoneの人気が高いという事が見えてくるデータとなっていました。
格安SIMの利用人数はどのくらい?
格安SIMの利用者数についてはMMRI 株式会社MM総研にて調査データが発表されています。
そのデータによると2018年9月末時点での利用者数(回線契約数)は1202.7万回線となっていました。
2017年9月末と比較すると28.7%の増加となり、利用者数が拡大中であることが分かります。
3大キャリアの利用者数は?
ちなみにですが、3大キャリアの利用者数(契約数)はドコモで約7800万件、auは約5500万件、ソフトバンクが約4100万件となっていて、3大キャリアだけで約1億7500万件の契約があります。
まさに桁違いと言った契約数です。

格安SIMは格安スマホをセットで買う人が多いの?
格安SIMを契約する際、格安スマホとセットで購入している方は多いのでしょうか?
この件についてはデータを取っている期間が無かったので、正確なデータはありませんが、格安SIMが初めてのスマホ利用になる方は格安スマホをセットで購入している傾向があるかなと思います。
口コミからもその傾向が見て取れます。
ずっとガラケーを使っていましたが、ついにこの日が来ました、スマホを持つ日が!
友達からはスペックが大事だとか言われて迷ったんですが、使いこなせるかどうかもわからないのでとにかく安いスマホにしました。
格安SIMの契約と一緒に買ったら一括1,000円くらいで買えて超ラッキー!
今のところスペックとかで困ったこともないから俺には格安スマホで十分でした(^^)
20代男性の口コミ
娘に初めてスマホを持たせようと思いましたが、スマホって高いから頭を悩ませていました・・・。
それでもスマホくらい持ってないと学校でイジメられたりしたらかわいそうなので、色々調べて格安SIMを見つけました。
娘はiPhoneが良いとか言っていましたが、格安スマホなら買ってあげるというとすぐに納得。
娘が使う程度であれば格安スマホでも全く問題なかったようです。
40代女性の口コミ
このように、口コミを見ても格安スマホで十分という声は非常に多いです。
グラフィックがきれいすぎるゲーム系のアプリには一定のスペックが求められますが、LINEやツイッターを使うくらいなら格安スマホでも何の問題もなく使えているようですね。
格安SIMはシェア率の高いところを選べばいいの?
格安SIMを選ぶ際、シェア率で選べばいいのかというとそうではありません。
利用する人それぞれに使用環境が違うからですね。
例えば10分以内の無料通話が無料になる格安SIMが良いという方もいれば、5分以内の無料通話があればいいという方もいますし、通話は欲しいけど無料通話は無くていいという方だっています。
データプランについても、最大速度が速い格安SIMが良いという方もいれば、込み合った時間の速度が落ちにくい格安SIMが良いという方だっています。
このように、どんな格安SIMが使いたいのか?という希望が違う以上、シェア率だけで選んでしまっては後悔することになります。
せっかくたくさんの格安SIMが存在し、選び放題ともいえる状況なのですから、シェア率ではなく、あなたにぴったりのプランが用意されている格安SIMを見つけましょう。